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最終更新:2003年11月03日
病院引越し用のユニフォームを徹夜で作った
馬鹿
若者たち
大学附属病院の移転、それは大規模な引越しといえる。今回の引越しは、背中に「NIPPON EXPRESS」の文字、そう、ご存知業界最大手の日本通運が請け負いました。興味深いことに、背中の絵柄が可愛らしいアーク引越しセンターも共同参入しています。
えーと、ところで、この背中の黄色いマークの方々は、どこの業者でしょうか。
背中の黄色いマークは共通ですが、ツナギの作業服の色は様々です。
おっ、冷蔵庫運んでるので、やっぱり引越し業者のようです。しかし、動作がどことなく様になっていません。
おっ、胸にはマルに「麻」の文字が。いったいこの「マル麻」の人たちは、どこの会社なんでしょう。←日通の人のマジ発言。
もう一度、背中のマークを良く見てみましょう。あれ!どこかで見たことがあります。これは、喉頭鏡を素振りする、我らがスミルノフ先生ではありませんか。Anesthesia Transport Service(麻酔輸送会社)って、先生、転職したんスか?会社作ったんスか?
それは引越し前夜のことだった
引越しを明日に控えた前夜だった。研修医たちは思いついたのだった。
「先生、汚れちまうから、俺たちも作業着用意していいスか?」
教授から作業着代援助の約束を取り付けた研修医たちは、その夜、とある家に集合し、作戦会議を開いた。
「日通の人を驚かせるために、クロネコヤマトのマークにするっていうのはどうかな。」
「それともさあ、日通じゃなくて、『日痛』にするっていうのはどう?」
ツナギの作業服を買ってきた彼らは、それだけで満足するタマではなかった。彼らは、こう考えていた。明日の引越し作業を成功に導くためには、作業着だけでは不十分だ。みんなを統率する力のある、象徴的なマークが必要なんだ。
研修医のひとりは言った。
「ねえ、やっぱり、アレしかないんじゃない?」
この一言で、みんなには一体感が生まれた。財前五郎が携帯電話をかける頃、作業は渦中を迎えた。
「やった、ついに完成だ!」
それは、これまでに見たこともないような引越し用作業着だった。時計は、とっくに午前2時を回っていた。
時計は午前3時になろうかとしていた。
明日の引越し作業のためにも、一刻も早く眠りに就かなくてはいけない。しかし、彼らは興奮を抑えることができなかった。出来上がったツナギを試着して、揃って記念撮影をした。どう見てもヤンキーの集まりだった。
一刻も早く眠りに就かなくてはいけない。しかし、彼らはポーズを変えてもう一枚記念撮影したかった。
一刻も早く眠りに就かなくてはいけない。しかし、彼らはさらにポーズを変えて記念撮影を続けた。・・お前ら医者には見えない、他に情熱を注ぐべきことがあるだろう、そんなツッコミが誰にでもできるほど、彼らはとても分かりやすい人間だった。
そして引越し当日・・
そして引越し当日。もう誰にとっても、引越しを無事に行うことが今日の目的ではなかった。とにかく、この作業着を、このツナギを着こなしたい。皆の間に一体感が生まれた。
いや、彼らに騙されてはいけない。やっぱりこんなことに時間と金をかけるのはおかしい。悪ふざけも程々にしろ。ここはひとつ、T主任教授から叱ってもらうか。ねえ、T教授。あれ?今日はネクタイじゃないんですか?
あれ?なんか変なツナギ着ちゃって。本物のT教授ですよね。だって、胸にはちゃんと「教授」って・・。
む、胸に「教授」マーク・・・。
T主任教授、なんであなたまで着てるんですか。しかも、ビデオ撮影して喜んでるし・・。
それから、この人はどうして迷彩なんですか。そりゃあ、同じツナギかもしれないけどね、こんな場所で迷彩はかえって目立つんだよ。患者さんに変な顔で見られるんだよ。
「先生、先生、写真撮りますよぉ!匍蔔前進してくださいっ!ぎゃはは(爆笑)」
ちなみにMASH(Mobile Army Surgical Hospital、移動陸軍野戦病院)の帽子は自前です。
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