スミルノフ教授公式ウェッブサイト実況!麻酔専門医試験口頭試問>「るな」さん

最終更新:2005年10月22日

「るな」さん

この体験記には大変助けられたので、自分が受けたときにはぜひ、投稿しよう!と心に誓っていました。が、試験からはや2週間とちょっと。かなり記憶があいまいかも・・・

口頭試問・実技試験は集合時間に指定された集合場所(待合室)に入ると注意書きが机の上に置いてあって、なんだかんだと書いてある。 この待合室に入るとトイレじゃないと出られない。(トイレも待合室からすぐのところのトイレに行かないと失格だそうです。)みんなぱらぱらと参考書をみたり、始業点検のプリントをみたりしている。

この待ち時間が長かった。

時間になるとI先生がお見えになり、注意事項を読み上げる。最後に「実技試験?にはニュースレターでもお知らせしたとおり、禁忌(だったかな)がありますから、他ができていても、それができてなければ合格しません。」とおっしゃり、部屋にどよめきが・・・
あわてて「まあ、普通にいつも皆さんがやっているようにやれば大丈夫ですよ。リラックスしてください。」
と、とって付けたようにおっしゃった。
コレでどうやってリラックスするのさーーーーー(怒)

左端の列から順に呼ばれる。この間隔がまた長い。
やっと呼ばれてぞろぞろ列になってすごい奥の搬送用?エレベーターに詰め込まれて8階へ。
普通のホテルの廊下に椅子がならんでいて、アシスタントの女性の隣に一人ずつ座らされる。
この辺で緊張しはじめる。

時間になるとB5の用紙に2題の口頭試問の問題が書かれている。鉛筆もくれるので線をひいたりしてもOK(ただし問題は部屋に入る前に回収される)

私の問題は@巨大卵巣腫瘍で起座位呼吸の女性の手術。A糖尿病のコントロール不良の男性の直腸癌の手術について
こういう患者はよくいるけど、試験となると何が肝なんだろう・・・・と緊張は頂点へ。

5分するとアシスタントが「時間です」といって部屋へ。
部屋には試験官が2名。(1名はK大F教授、もう一人はK病院のM先生。ちょっとびびる。)
試験官の後ろの大きな窓からは青い空が見えていたがもう余裕なし。

「るな」さん:症例問題

巨大卵巣腫瘍

症例1

150cm 50kg 女性 巨大卵巣腫瘍に対しATHとBSOの予定。苦しくて仰臥位になれない。血ガス・CBCは記載があったと思う。低酸素で貧血だったとおもう。

1.術前に追加検査したいことは?

凝固系・術前のCTがあれば胃内容の残存があるか、などをチェック。下肢静脈血栓の有無をエコーで調べる。などとこたえた。

2.麻酔法は?それを選んだ理由は?

全身麻酔。
巨大卵巣腫瘍なのでフルストマック状態であり、FRCも減少しているので導入時に速やかに挿管しないと低酸素に陥る危険性があるが、区域麻酔では巨大腫瘍を取り除いた後、低血圧になる可能性があり、対処が難しいだろうと考え、自分ならば全身麻酔でやるとこたえた。
注意するべき点としては十分な前酸素化と速やかな挿管。チオペンタール・サクシニルコリンで挿管する。挿管が難しければ意識下挿管で行う。
硬膜外を使用する場合は、手術中の血行動態が安定していれば使用するがそうでなければ術後鎮痛のために使用する。

後から考えたら区域麻酔を選択させるような問題なのか?私の勤務先ではこういう症例もほとんど全麻だしな・・・

いつ仰臥位に戻しますか?とか聞かれた。もちろん挿管前に戻しますよ、

3.合併症は?

誤嚥と下肢の静脈塞栓症から血栓が飛んで肺血栓塞栓症になる可能性がある。

4.DVTやPEの対策は?

術前に血栓がなければ弾性ストッキングと間歇的圧迫法。術前から血栓があれば低用量のヘパリン化。(1日1万単位皮下注)ヘパリン化する場合には硬膜外は使用しない。

5.PEの診断は?

胸痛とショック。100%酸素投与によっても遷延する低酸素。造影CTや肺血流シンチで行う。治療は?血栓溶解療法を行う。Massiveならば手術して血栓を取り除く場合もある。

レントゲンでわかりますか?わかりにくいと思います、とこたえた。

DVTとPEは聞きたいことの一つだったようです。試験官がうんうんとうなずいていた。

糖尿病の低位前方切除

症例2

DMのコントロールの悪い(尿糖2プラス。血糖は200−300くらい。HbA1cが8台だったと思う)165cm 78kgの男性。 直腸癌に対し低位前方切除

1.術前検査は?

凝固系・糖尿病があるので腎機能と眼合併症がないか、神経症状がないか。虚血性心疾患がかくれていることがあるので心エコー検査してもらう。壁運動異常などがあれば循環器内科と相談の上運動負荷試験などを行うだろう。

2.麻酔法は?

硬膜外併用の全身麻酔
硬膜外は術後も鎮痛にも使用する。(使用する薬やその副作用についても聞かれた)

3.糖尿病の管理

血糖・尿ケトンを見ながら糖を負荷しながらインスリンを使用する(糖5gに対しインスリン1単位の割合で)
大体どれぐらいの範囲に調節しますか?ときかれたのでBS100から200台くらいまでと適当にこたえた。

そして、ここで・・・・・
F教授から「なんで高血糖はよくないの?」という質問が。
え?えええ?
いきなりのことで頭が真っ白に・・・・そして「頭に悪いからです」
という爆弾発言をしてしまったのでした・・・・・・・・・・・・そのときのF教授のうれしそうな?顔といったら・・・決して「頭が悪いからです」ではなかったのだが。
ちなみに、この質問は他の部屋でもされていたらしい。

しどろもどろになりつつ、術後感染とかするし・・・といってたら、許してくれました。とほほ。これでも合格してたんだから不思議。

「るな」さん:実技試験

実技試験は別の部屋へ。

  1. 麻酔器の低酸素防止装置はなにか?
  2. リークテストのやり方
  3. 挿管人形にブロンコキャスを挿管。分離肺換気をする。(ここでもっとも強調されたのは『ファイバースコープは高いので絶対に折らないこと』)
  4. EtCO2の波形を描き、呼気と吸気と単位を示す。
  5. 神経刺激装置でTOF50%のときのT4の高さを図に描く。(T1は書いてある)
  6. 神経刺激装置でTOFをする際のT1とT4の間の間隔は?(私はできなかった。こたえは1.5秒。何でだか皆さんわかりますか?たいていの人は2秒といってしまう・・・)
  7. 刺激装置をつける部分は?(人形に実際につける)
  8. ACLS人形でVf→3回連続ショックでもどると脈ありVT(脈があるのがミソらしい。)

3回連続ショックのときに、ACLSで教わったとおりにパドルを離さずすかさずチャージしたら波形は確認しないの?ときかれたので、「充電に時間がかかるので先にチャージして、sinusにもどっていれば内部放電します」とこたえた。

これにて終了。
とっても疲れたーーーーーーーーーー。

それにしても禁忌のこと、ニュースレターに書いてあったのでしょうか?誰か教えてプリーズ。

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