スミルノフ教授公式ウェッブサイト> 実況!麻酔専門医試験口頭試問>「しんたごん」さん
最終更新:2004年10月10日
面接が始まる前に、受験生全員が待機している部屋で面接官から話がありました。
「面接試験なので、知識もさることながら態度を問う」
「昨日の試験ではサンダルで来た受験生がいて、確かに受験要綱に服装の指定はない
けど・・・」
といったような話でした。
待機室で1時間待たされた後、ホテルの8階に移動。 廊下で症例提示の紙を渡され、5分後に面接室(ふつうの客室)に入室。 面接官が二人いて、それぞれが一つの症例について質問してきました。
症例1
80代の女性。転倒して右大腿骨転子間骨折、観血的整復固定術が予定された。 高血圧があり、ふだんから労作時の前胸部違和感がある、心電図ではLVH、 胸部写真で心胸郭比が軽度拡大、Hbが9、血小板は15万といった内容。
質問されたポイント
症例2
50代の男性。SSSでペースメーカーが入っている(DDD)。 胆石症でラパコレが予定された。
質問されたポイント
面接試験は決まった答えがあるわけではなく、 面接官と麻酔に関して議論している、といった感じで進行しました。ただ一つ困ったのが、症例2の術中徐脈になった場合の対応。 術前にペースメーカーをDDDからVOOに変更した後・・・
面接官:では、術中に突然HRが40になったら、どう対応しますか?
わたし:ペーシング機能不全でSSSの自己心拍に戻ったと考えます。取り敢えずア トロピンを使ってみます。
面接官:それでも徐脈が続いたら?
わたし:ドパミンを使うのと、経皮ペーシングでcaptureしにいきます。
面接官:経皮ペーシングってあの大きなパッドを貼るやつ?
わたし:はい
面接官:なるほど。でもその前にやることはありませんか?
わたし:・・・わかりません。
面接官:手術の影響で徐脈になることはないですか?
わたし:う〜ん・・・ちょっと思いつきません。
面接官:腹腔鏡下胆のう摘出術って術野でどんな操作をしますか?
わたし:胆のうを把持して引っ張ったり・・・
面接官:電気メスを使って焼いたりしますよね。 それで火花が散るとペースメーカーに影響して徐脈になるって聞いたことありません か?
わたし:(・・・なんですと?そうならないためにVOOにしたのでは?なにこれ、 ひっかけ? でも電気メスの電気ではなく、火花ってところが微妙に気になる。やはり僕が知らな い新事実があるのだろうか・・・ ここは一体、どんなリアクションが適切なんだ?とりあえず、困った時は笑顔で勝負 だな。ニコッ。) そうですか〜それは僕は聞いたことがありませんでした。 じゃあ術者に言って電気メスの使用をいったん中止して貰います。
面接官:そうですね。
電メスで火花が散るとVOOでもペースメーカーに影響する、というのは本当なので しょうか。 僕が知らなかっただけで、専門医の常識?それとも僕の聞き間違い? はたまた、わざとトンチンカンな発言をして僕の対応を見ていたのでしょうか。 だとすれば、「そうならない為に、VOOにしましたよね」って確認するのが正しい 対応? いずれにせよ、どこか腑に落ちないまま面接は終了。
つづいてとなりの部屋に入室すると、ここにも面接官が二人。 なんだか二人ともハイテンション。疲れてテンション上ってるのか?
わたし:よろしくお願いします。(あ、麻酔器置いてないな。)
面接官1:おっ!いいガタイだね〜。アメフトか何かしてたの?
わたし:ラグビーしてました。
面接官1:そうかそうか!何もしてないって言ったら勿体無いって言おうと思ってた んだ。ガハハー(といいつつ肩をバシバシ)
面接官2:はいこれ!エプロンみたいに腰にまいて!(と、バスタオルを手渡す)
わたし:・・・?
面接官2:手袋の粉で服が汚れちゃうんですよ。
面接官1:今から料理つくれっていうわけじゃないからね!ガハハー(といいつつ肩 をバシバシ)
始終このような感じでした。やったことは、
呼気CO2モニターのところで、呼気CO2濃度の値を書かされました。 僕がちょっと悩んでから32って書いたら、 「100って書かなきゃ大丈夫だよ!」とのことでした。 100って書いたら落ちるのかも知れません。 要求されているのはこのレベルってことですね。
フレンドリーな面接官のおかげで、リラックスしてこなせました。 あまった時間は雑談して、実技もつつがなく終了。 今年はお金が無いので、麻酔器を搬入しなかったそうです。
案ずるより生むが易しで、面接官はとてもやさしかったし、良かったです。 僕が予想していたよりも充実した試験でした。 臨床が全く出来ない人を発見する、という意味では、 有効に機能するだろうな〜と感じました。