英語の蘇生の本を読んでいると、recovery position という言葉がよく出てくるよね。日本語の本には回復体位と書いてある。直訳されたって、どんな格好の体位なんだかさっぱり分からないよね。いいかい、みんな。こういう時は Google イメージ検索が役に立つんだよ。
■ Google 検索: recovery position
ほーらね、一発でどんな格好か分かっただろう。S浦やローリーはイメージ検索ってよこしまな使い道しかないって思ってただろ。

これもBLSの本に載ってたものだけど、要は回復体位とは横向きあるいはうつ伏せで上の膝を曲げる体位だ。意識障害はあるが自発呼吸が保たれている場合に用い、吐物や分泌物、舌根沈下で気道閉塞させないのを目的とする。細かいこと言うと、うつ伏せは胸郭や横隔膜の動きが妨げられるのであまり薦められない。
同じような体位でシムス位(Sims' position)ってあるよね。昔から看護や産科領域でよく耳にする体位で、妊婦が楽に寝るための姿勢として知られている。
ところで、どっちにしても、こういう格好を見て先生が思い出すのは「じみへん」の第168話なんだな。純子が恋人の山田を家に招いて、初めて父親に紹介する。二人とも無口になっちゃってやばい雰囲気。そこで純子に諭された父親がやっと口を開く。
「まあ…その…なんだ 楽にしてくれ」
山田はこう答えた。
「でも、そう言われて本当に楽な姿勢をとったら常識を疑われますよね」
純子と父親が遠慮するなというので、山田は楽な姿勢をとることになった。ところが、これで山田の意外な一面を知ることになろうとは、純子も父親も想像していなかった。
「実は…ここんとこ楽な姿勢について研究してまして…」
山田は上着を脱ぎ始めた。
「今のところこれが一番楽ですね」
そう山田が言ってとった姿勢がこれである。

これはうつ伏せタイプの回復体位あるいはシムス位といえるじゃないだろうか。










