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スミルノフ教授の日記・過去ログ

2002/06/16 (日)

ニ、ニッポン勝ったの?

先生は、昨年までは毎週木曜日に麻酔科医として働いてたんですが、今年に入ってからは木曜日だったり、金曜日だったりと、流動的でした。
今週は、医局長に、
「先生、金曜日でもいいんですか?」
と聞かれたので、いや、どっちでもいいです、その時の医局の都合に合わせてくださいと、やさしいことを言ってやりました。

さて、そして今日、とある病院にきました。予定は3例と聞いてます。ところが、たぶん、午前中に2例、午後に残りの1例を終わらせて、余裕で3時からテレビ観戦という計画なのだろう、という先生の淡い観測的希望は、無残にも打ち砕かれました。
「先生、今日はたぶん、2例目が終わった頃にキックオフで、3例目が終わった頃にはもう試合終わってるよ。それに悪いけど、実は急に4例目を入れさせてもらったよ。」

ガビーン!望みゼロじゃん!

2例目の若い男は、麻酔の前に、キックオフまでには手術は終わるだろうから楽しみだって言いました。フフフ、先生にわざわざそんな事言ったのは間違いでしたね。確かに3時半に退室したが、先生のがっつりした麻酔のおかげで、果たして君が睡魔に打ち勝って日本戦を堪能できたがどうかは疑問じゃ。

ああ、時は過ぎていく。地下の暗い手術室に監禁された私。情報もほとんど入ってこない。入ってくるのは、真偽が不確かなガセネタばかりだ。
「先生、病棟に聞いたんだけど、なんか、森岡って人が点入れて、勝ってるって言ってたよー。」
え?森岡が得点?なんで森岡だ?みんな、どういう状況でなら森岡が得点するのかに、天井を見上げて思いを馳せ始め、一瞬手術が止まった。

帰りのタクシーの運転手に試合経過を聞いた。3時から6時の間は、車も人通りもほとんど無かったらしい。ちくしょう。取り残されてしまった。帰ってからダイジェストなんかで、その興奮の仲間に入りたいと思ったが、どこか冷めてしまう。やはり、リアルタイムで興奮していないハンディはでかい。

それにしても、医局でもW杯通で通っている私が、なんでこんな目に会うんだ?そこで、ふと、思い出した。ああ、あの医局長の「金曜日でもいいんですか?」は、「これからずうっと金曜日でもいいんですか?」という意味に聞こえたけど、実は「今週の金曜日ですよ。いいんですか?」という意味だったのではないだろうか。そうか、これは医局長による策略だ!そうして私はそこですべてを理解した。仕事サボってイタリア戦見に行った事に対する復讐だったんだ!!

あまりの無念さに、途中からキャラを演じるのを忘れました。

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