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今日も古ネタです。なんと、2005年9月4日のS浦のカバンの続きです。あれからもう2年以上が経ってますから、さすがにS浦も大人になった部分はあるのですが、それでも、S浦が不良であることは一生かかっても覆せないんだぞと、先生は思うのです。先生は直接聞いたわけではないので、本当かどうか知りませんが、S浦には、曜日制にしても足りないぐらいの数の女と付き合ってるとか、街行く人たちに無作為に拳銃を向けながらバーンバーンと言ってたとか、知らない人は全員敵だと言ってたとか、そういう噂が絶えません。事実、先生と出会った頃は、信じられないことに○○○○○の○○○に○○○ていたし、○○○○さえなかなか○○○○始末です(←マジで書けません)。

そんなとんでもない不良がですよ、手術室に向かう爺さんに対して「大丈夫やて~」などと地元の方言を駆使してやさしい言葉をかける。すると、爺さんは感動して、「S浦さん、あんたお若いのにしっかりしとる。今まで出会ったお医者さんの中で一番立派な方や。」なんて涙流してるんですよ。腹立ちませんか。先生はものすごく腹が立ちます。不良なのに。

話は先生の背広がS浦のカバンに押しつぶされた2年前の9月のことに戻ります。あの後、先生はS浦の車で家まで送ってもらったことはお話しましたよね。実は先生はS浦の車に乗ったとき、信じられない光景を目にしたのです。

S浦のポケットマスク

何ということでしょう。S浦の車には、緊急蘇生用のポケットマスクがいつでも即座に使えるように装備されていたのです。不良なのに。

「ま、医者として最低限の心掛けかなと思って。」

このとき、S浦は確かにこういいました。不良なのに。ちなみに悪いけど先生はこんなもの持ち歩いていません。

さらに驚くべきS浦の持ち物をご覧に入れましょう。

S浦のドナーカード

これはS浦のキーホルダーです。ネットカフェの割引券はとっても不良らしくていいのですが、このドナーカードはどうしたことでしょう。不良なのに。それから青いケースに入っているのは、緊急蘇生時、マウストゥマウスの人工呼吸の際に感染を防ぐためのフェイスシールドです。いったいどうなっているのでしょうか。不良なのに。

「ま、医者として最低限の心掛けかなと思って。」

不良にこんなこと言われて腹が立たないわけがありません。世界的な先生でさえ、何とかコースで買わされたポケットマスクは壁にたたきつけてやったし、もちろんフェイスシールドもドナーカードも持っていません。もう本当にS浦ときたらとんでもない不良だということです。

なんかどこかで聞いたことのある話だなと思ったら、やっぱり先生の人生のバイブル「じみへん」にこんな話がありました。第3巻、第225話です。ヤスオは、バイクでバアさんを轢いて骨折させたり、小学校のウサギの耳を全部切ったり、エアガンで市村さんの娘を撃って失明させるところだったりと、まさにS浦を彷彿とさせる札付きの不良でした。両親が心配して咎めるのだが、ヤスオはちゃんと考えてやっていることだと言う。ヤスオの言うことには、身寄りのないジイさんの面倒をみたり、ドブ掃除をしたり、貧乏な家に催促なしの金を貸したりする近所でも評判の善人、人呼んで「仏の雅さん」が、たったパンティ1枚盗んだだけで、それまでの良い行いは全部下心があったからだと言われるようになってしまった。良い人だと思われていた分、その評判はちょっとしたことでガクーンと落ちてしまう。そこへ行くと、不良のヤスオは、横断歩道でちょっと年寄りの手を引っ張ってやるだけで、本当は心のやさしい子なんだという評判が立つ。「本当は」というところが大事で、世間はバカだから後の方を信じるものなのだと。

くそー、S浦もそういう作戦なのだろうか。ということで、いっそのことS浦にはこれを持ち歩いて欲しい、というのを軽いオチとして本エントリーを終わらせていただきます。

■緊急気管切開用キーホルダー

緊急気管切開キーホルダー

医学都市伝説BLOG別館の今年の3月の記事から。最近古ネタばかりでごめんね。ロス先生もこれを持っていればボールペンで気切することも無かっただろうにね。

permalink | comments (6) | trackbacks (0) | 内輪 | by スミルノフ教授

Comments

ドクターげぇ | 2007/09/24 00:21
先生。
バイブルにする本間違えていますwww
スミルノフ | 2007/09/24 08:59
間違えてません。じみへんは、説話や講話の格好の題材です。先生は、牧師になった暁には、説話に続いてじみへんの朗読を行おうと思っています。あと、小学校の道徳の授業にも使えばいいのに。
complex_cat | 2007/09/24 14:39
加点法か減点法の対象か,それをコントロールしようという知恵ですね。賢いなぁ。

 ところで,私も,「じみへん」の「賞味期限の話」好きでした。円卓で社長から下っ端の順で,順番に製造後の日にちの経過したものを食べて賞味期限を身をもって命がけで決めている会社の話です。最後のコマの親子の会話,「ママ,賞味期限って何?」「気休めよ」

 北海道の二つの企業の事件が出た後,マジで教科書に載せるべきと思いました。
yone | 2007/09/25 00:38
そこまで極端じゃなくても、最初のイメージって重要ですよね。あああの人はああいう人だから仕方ないよね、と周りに思われればたいていのことは許されたり。と職場のわるい先輩たちを見ていて思います。
あとロス先生懐かしいですね。今頃なにされてるんでしょうか。泥棒で忙しいんですかねえ。
眠らない麻酔科 | 2007/09/25 15:37
青い風船は付いてないのですね
スミルノフ | 2007/09/25 23:17
>complex catさん
あなたはよく勉強しています。福音書第2巻、じみへん96、社員50人全員が参加して命がけで賞味期限を決める素晴らしい会社、大練(だいねり)食品の話ですね。これからは乳製品を感謝していただくことで、あなたにはまもなく幸福が訪れることでしょう。
>yoneさん
ロス先生はダルフール問題でお忙しいようです。これからは食べることもままならない難民たちに思いを寄せながらご飯をいただくことで、あなたにはまもなく幸福が訪れることでしょう。
>眠いさん
青い風船も紫から黄色に変わる魔法の紙もついていません。これからは赤い風船のような歌唱力でも許される平和な日々がまたいつの日かくることをお祈りすることで、あなたにはまもなく幸福が訪れることでしょう。

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