あなたはトイレに座ってうんこをしたとき、精神的ダメージを受けますか?
うんこが臭くてたまらなくなったことがありますか?
ほとんどの方はノーと答えるでしょう。むしろとても落ち着いた幸せな気持ちになるはずです。出したてのうんこにはダメージを与える作用はありません。かえって幸せな気持ちにさせる効果があるほどです。
出したてのうんこには、ベンドルフィンという揮発性の物質が豊富に含まれており、これが呼吸を通して体内に入り、脳のベンピオイド受容体を刺激して気持ちを穏やかにします。ベンドルフィンにはその分子量の大きさから大ベンドルフィンと小ベンドルフィンに分類されます。前者はうんこに、後者はおしっこに多く含まれていると考えられています。
しかし、うんこがベンドルフィンを揮発させるのは出したてのときだけで、時間がたてばたつほど、体から遠く離れれば離れるほどベンドルフィンの量は減少していきます。やがてベンドルフィンは分解され、その分解産物であるベントキシンという物質が多量に発せられるようになります。ベントキシンはベンドルフィンとは全くの逆の作用を持ち、人を不快でいやな気持ちにさせます。
他人のうんこを不快に感じるのは、他人のうんこを見るときは多くの場合出してからかなり時間が経っているので、ベントキシンが優位になっているからだと思われます。自分のうんこは出してまもなくベントキシンが発生する前に流してしまうので平気なのです。ためしにうんこをした後流さずにトイレを出て、しばらくしてからまた戻って流されなかった自分のうんこを見てください。自分のうんこなのに、妙に臭くとても不快に感じることに驚くことでしょう。これは自分のうんこでも一度体を離れてから時間がたてばベントキシンが発生してしまうからなんですね。
先のベンピオイド受容体にはμ、δ、κの3種類が発見されていますが、ベンドルフィンの作用は主にμベンピオイド受容体を介したものです。一方、ベントキシンはμ受容体に対してあまり親和性を持たず、主にκベンピオイド受容体に作用するため、不快感を生じると考えられています。
先生は今、ベンドルフィンをより長く保つうんこをするにはどのような食べ物がいいのか、研究を重ねているところです。
以上のことからまとめますと、自分のうんこで精神的ダメージを受けることは少ない。ただし時間が経ったり、一度お別れしたうんこと再会すると、自分のうんこといえどもダメージを受けることがあるので、気をつけよう、ということです。
(注:この原稿は、2006年04月27日のlivedoor ニュース - 【ファンキー通信】防犯の最終兵器、ウンコ付きパンツ!に関して取材を受け、表記の質問に答えたものです。「簡潔にお願いします」と言われたので、できるだけ簡潔に書いたつもりでしたが、数行にまとめられてしまいましたね。はっはっは。)
じゃあ、出したてなら他人のうんこでもオッケー?という疑問を抱いたするどいあなたには続きがあります↓。
■自分のうんこの臭いの話の続き(うその上塗り)
さらに、まじめに考察した続編を書きました↓。
■自分のうんこ臭が平気な本当の理由の考察












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