先日、士幌国保病院医師退職のニュースに心を痛めました。詳しくは分かりませんが、それぞれの方に事情がおありのことと思います。マスコミは「もっと都会で働きたい」を理由として報道しておりました。おいおい「医師のわがまま」を強調したいのか、というのは被害妄想かもしれませんが、もちろんそれだけの単純な理由でおやめになるはずのないことはお察し申し上げます。 カミさんが、「もっと道内三大学で協力して満遍なく派遣すればいいのに」みたいなことを言っておりました。これが世間一般の反応でしょうか。
しかし、何度言ってもご理解いただけないのが不思議でしょうがないんですが、新臨床研修制度以降、そもそも大学に派遣する力はありません。大学には人がいないんだってば。特に○○医科大学とか○○大学医学部(○○には地方の名前)には全然いませんって。厚労省はいわゆる医局から人事権を剥奪し、研修医側に選択の自由を与えました。事実上、研修医に大学に残らなくてもよい自由を与えたことになります。目論見どおりに事は進んでいるのです。そのくせ、厚労省は地方医療問題を都道府県に丸投げしています。厚労省が人事権に介入するのか(そういう思惑かなあと思ってたのですが)、あるいは自治体および病院自身が自力でその「何でも診れるようになった新臨床医」を獲得するしか方法はないのです。
この件に関しては先生よりも「勤務医 開業つれづれ日記」さんの方が詳しい。↓
■さよなら医師よ、さよなら北海道 「道内地域病院 医師引き揚げ拡大」 北海道新聞
特に医局制度崩壊派の急先鋒だった北海道新聞がさらに大学に矢を向けるのはちょっとどうかなって思いますね。
でね、ここでひとつ個性的な意見でも言っとかないとつまんないでしょ。先生には実は秘策があります。道内3大学っていうけどさあ、実際には一番僻地の医療を担ってきたのは旭川医大なんじゃねーの?でも実は旭川医大は立派な国立大学なんであってさ、やっぱ北海道の医療は道立である札幌医大が中心にならんきゃってぇのが道理だろう。そこで究極の秘策です。
「札幌医大は2年ぐらい休業して全員地方へ行って働く」
どうでしょうか。札幌医大が嫌いな北海道新聞さん、社説あたりで使ってくれませんか。
なんかこの記事やばいような気してきた。だって考えたら医学部長見てるし。いや、ひょっとしたら医学部長は今横浜鉄道模型フェスタでいないかも。それに先生は今は道内3大学とは全く関係ない人間ですし。
ちょっと追記:
いやー、今日の社説がまさにそのことだったんですね。「医局脱出へのカウントダウン」で知ったんですが、そちらでうまく突っ込まれまくってますからいいんですが、確かに全国をリードして医局を崩壊させたわりには、何も目新しい対策を示していないし、「厚生労働省は研修後の医師の追跡調査を急ぎ、若い医師が医局に定着しない原因を多角的に分析すべきだ。」は完全に分かってないですね。だから厚労省の思惑通りなんだってば。こんなんじゃ、先生の「札幌医大休業論」の方が斬新でいいんじゃないか。
ちょっと追記2:
ちょっと追加の情報。ここに出てくる地域の信頼が厚い医師っていうのは先生と同じ下宿で苦楽をともにした後輩なんで、ちょっとほろりときています。たしか彼は卒業後は大学とは無縁の道を進んでおり、大学に人がいないなんて関係ない、そもそも大学は本気で地域医療に取り組んでいなかったよ、なんて言われれば言い返せないです。
ちょっと追記3:
ごめんね。今日はつぎはぎの追記ばかりで。その立花の顔見ちゃったものだから。
■夕張に生きる:地域支える町医者 南清水沢診療所・立花康人所長
たいへんだなあ、と声をかけたら、たいしたことないっすよ、と満面の笑みで答えそうだな、あいつなら。



Comments
大学に残ろうと思っても、報道を見るたびどんどん不安になる一方です…。
そうですね、人生のほんの一部に過ぎないのかもしれないです。
私は北海道の医学部生で、将来大学でやりたいことがあるので初期研修も大学で行おうかと考えています。
ただ、ここ最近大学に対する新聞のネガティブキャンペーンが激しく、記事を見るたびになんだか本当に不安の嵐でした。
先生からいただいた言葉、大切にします。