
キダッチ「先生!たいへんです!」
先 生「どうした、キダッチ。」
キダッチ「和田先生から何かが届いたんですが、生物らしいんですよ!」
先 生「そりゃあたいへんだ。急がないと死んじゃうな。」
キダッチ「いったいなんだろう、生物だからホタテかな?」
先 生「ホタテ?」
キダッチ「じゃあ、ナマコかもしれませんね。」
先 生「ナマコ? 確かに生物だが……。」
キダッチ「ちょっと揺すってみましょうか?」
先 生「や、やめろ。そんなことして死んだらどうするんだ。」
キダッチ「それぐらいで死にますかね。」
先 生「「あのな、キダッチ。」
キダッチ「はい。」
先 生「実は先生はその中身はオオクワガタだと思うのだ。」
キダッチ「オオクワガタ?」
先 生「だって生物だろう。生物といえばオオクワガタじゃないか。」
キダッチ「はあ。」
先 生「箱を揺すらずに、そぉっと耳を近づけてごらん。」
キダッチ「はあ。」
先 生「ガサゴソとうごめく音がするだろう。」
キダッチ「何も聞こえませんが……。」
先 生「聞こえないだって? そりゃ変だな。」
キダッチ「先生、やっぱり生牡蠣か何かじゃないっすかね?」
先 生「そんなわけないだろ! あ、分かった。オオクワガタの幼虫だ。オガクズの中に入った幼虫。だから音がしないんだよ。」
そして、緊張する手の震えを抑えながらその箱を開封した彼らが見たものは、これであった。


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