いやあ皆さん、学会はお疲れ様だったね。さすがの先生も妙に暑く感じたので上着を脱いで右往左往していたよ。
あー、やっと終わった。なんだか急に気が抜けたね。よし、早く帰って休もうっと。あれぇ? 先生、上着脱いでどこにおいたかなあ? 最近ボケてきたなあ。えーと、たしかこの辺に……。
ああっ!!

先生のスーツの上着が見覚えのあるS浦のカバンの下敷きにぃ!!
先生が上着のシワを伸ばして着たあと、発表を終えたS浦はホッとした表情で近寄ってきた。
「先生、どうやって帰るんっすか?」
「あ、いや、何も考えてないんだけど……」
「じゃあ車で送っていきますよ。」
そうして何事もなかったかのように先生はS浦の車に乗せてもらいました。
「先生、なかなか面白い学会でしたね。」
「おー、そうだったな。君もなかなか頑張ったじゃないか、はっはっは。」
「いやー、そうすっかね。」
「ところでS浦、今かかってる曲は誰の曲だ?」
「いーでしょ、先生。洋楽としては俺的に久々のヒットなんすよ、これ。」
こうして、車中では2人の楽しい会話が弾みました。先生は思いました。ふっふっふ、家に帰ってからお前の先生に対する悪行が白日の下に晒されるとも知らずに、かわいそうな子よのぅ、ふっふっふ。


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