
2001年、ニュージーランドで開催されたとある国際学会のポスター会場です。先生は様々な研究結果が提示されたポスターを眺めながら歩いていましたが、ひとつだけポスターの貼られていないパネルの前で足が止まりました。代わりに十字架が記された小さな紙が貼ってあります。

Paul xxx a registered participant.
Paul died in a fatal motor car accident on his way to obtain visa to come to New Zealand. He was an active member of the Physiological Society of xxx.
May His Soul Rest in Peace.
つまり、ここにポスターを貼るはずだったポール(フルネームと国名は伏せましたが)は、ここニュージーランドに来るためのビザを取りに出かけた途中で交通事故に遭い亡くなったのでした。自分の研究成果を世界に発信する旅に心ときめかせていたに違いありません。
WHOは2020年には交通事故が世界の死因第3位になると予想しています。先生が嘆き悲しんでいるのは、交通事故死は人間が現在の知恵を絞れば撲滅できうるものだからです。例えば60km/hr以上出る車は作らなければいい。それでかなり減るはずです。人類は見て見ぬふりをしています。同じく2020年には第8位にランクインすると予想されている戦争しかりです。
May Their Soul Rest in Peace.











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