北海道も木々の葉が生い茂る季節になりました。野鳥を見ようと森に出ても、さえずりは聞こえるものの見上げても葉っぱしか見えません。筋金入りの野鳥マニア、というわけでもない八方美人の先生は、ついつい足元でうごめく昆虫を凝視してしまいがちです。
すると、のろまな躰を必死に動かし、懸命に成長しようとする小さなイモムシを見つけました。こんなささいなことに心を打たれる初老も盛りの先生です。しかし、はて、これはいったい何の幼虫なんだろう、さっぱり分からない。
そこで思い出すのがやはり、保育社の原色日本蝶類幼虫大図鑑と原色日本蛾類幼虫図鑑です。けして安い本ではありませんが、それだけの投資をする価値がある名著であることは動かぬ事実です。
ところが絶版になって久しく、手に入れるすべがほとんどありません。残念に思った先生は、もうせんのことになりますが、当ブログで復刊ドットコムへの投票を呼びかけました。
■幼虫図鑑|スミルノフ教授公式ウェッブサイト(2004/08/01)
あれから6年近くも経ったのですね。先生、すっかり忘れてましたわ、ははは。さて、どうなっているだろう。とっくにリンク切れじゃないかな。そう思いながらクリックした先生は、その意外な結果に胸が熱くなりました。
■原色日本蛾類幼虫図鑑 上下 全2巻 六浦晃 復刊リクエスト投票
■原色日本蝶類幼虫大図鑑 Vol.1,2 全2巻 白水隆 復刊リクエスト投票
なんと、原色日本蛾類幼虫図鑑の方が昨年9月に100票を超え、まさかの復刊決定となっているではありませんか! これはもう先生は買うしかありません。長い道のりでした。先生は絶対買いますよ。あと、残念ながら蝶類図鑑の方はまだ56票です。すっかり忘れていた先生が言うのもお恥ずかしいのですが、皆さんのさらなるご協力をお願いしたいところです。しかし蝶より蛾のほうが先にゴールインするとは、みなさん実にマニアック!
さて、実は今日の本題はここからなんですが、蝶類の復刊が待てない方、あるいはイモムシごときに何万も払うなんて馬鹿かお前っていう方にはぜひお知らせしなければならない朗報です。この4月に素晴らしい本が出ました。
これはフィールドに携帯するのを前提として、非常に小さなハンディサイズとなっています。たったの100ページ。ところがこれでも蝶91種、蛾135種を網羅しています。しかもそのほとんどの一令幼虫からサナギ、成虫までの写真や図を掲載しており、この小ささにまとめ上げたのが奇跡的とも思える充実した本です。もちろん、原色日本蛾類・蝶類幼虫図鑑を書斎にお持ちの方も、携帯用として必須の本ではないかと思われます。さすが文一出版!



Comments
自分が希望してない本の復刊も、同じジャンルってだけでメール届くんだのに。
> 良いお母上で
> かくたさん 相変わらずするどいつっこみで。何年もすっかり忘れていたので、今はなき昔のメアドで登録したままでした。
なのでイモムシハンドブックさっそく購入しました。
身近なのがそれなりに網羅されてていい感じです。
これでもう少し安ければもっと売れると思うんですけどね。
高名なスミルノフ教授はじめ医学部教授は原稿料高いのだろうなと思っていたんですが、そうでもないんですね(笑)。
がんばって友人知人にハンドブックシリーズを薦めて、次の本が安くなるようがんばります。
イモムシハンドブックをあまり強く勧めると友人無くしそうですが...