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エホバの証人の輸血問題 - NATROMの日記

おかしくない? - S.Y.’s Blog

ものみの塔協会にはこういう医療、特に輸血のエキスパートみたいな方がいますね。熱心な信者だと術前にわざわざそういう人を連れてきます。輸血拒否と一口にいっても、実際どこまでいいのか。自己血はいいのか、血ではないけど人の血が原料のタンパク製剤はいいのか、などなど、細かく突っ込むと不勉強な信者はとまどいます。中には血(赤血球)じゃなきゃいい、と軽くオッケーする人もいますし、信者といってもいろいろだと思います。逆に、とにかく人のものが原料なものはダメなんですとおっしゃる方もいて、それじゃあ動物もダメなのかなあとか、じゃあミラクリッドとかインシュリンとかもダメなのか?と分け分かんなくなってくるので、あまり深く考えないようにします。

俺はある支部のそういう人たちと話し合ったことがあるんだけど、彼らも、新しい技術が登場するたびに、宗教的に解釈するのが大変なんですよ。以前、自己血輸血という良い方法ができたと喜ばれたこともありましたが、その後、一度自分の身体を離れた血液はダメという見解になり、貯血による自己血輸血はできなくなりました。じゃあつながっていればいいんだな、という解釈をこちらはしまして、希釈式自己血輸血という方法を提案したことがあります。これは手術の直前に採血バッグに貯血し、代わりに膠質液などを輸液する方法です。貯血バッグは重力によって自然に採血されるように床に近い低いところに置いておくのですが、それをそのまま血管につなげておき、輸血が必要になったら貯血バッグを高く上げて体に戻すという方法です。これなら血液は体と繋がっていたことになります。ところが今度は彼らは何といったかというと、繋がっていたとしても、流れて続けていないとダメと言い出したんです。くそー、ちょっとでも流れてりゃいいんだろ、っとこっちもムキになって、貯血バッグを振盪機の上に載せておいて揺らし続けるという裏技を提案したりもしました。うん、まあ少しでも流れているんだったら、いいのかな……と、彼らもだんだん弱気になってきます。

一度離れた血液でも、体と繋がっていてかつ流れていればオッケーという解釈は、おそらく人工心肺を認めるために考え出されたものなんですね。そうしないと、心臓の手術自体を否定することになっちゃいますから。でも人工心肺だって、厳密に言えば一瞬流れが止まる場面ってあるよね。とか、あまり細かいつっこみを入れると、輸血の解釈担当の人がまた悩んでかわいそうなので、もうやめましょう。

現実的な話をすると、輸血の可能性が極めて低い手術に関しては、念書にサインして無輸血で引き受ける、出血が予想される手術は、やはりそのような信者に慣れている病院に行っていただく、これが普通の医師の妥当な対応なんではないでしょうか。

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