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どうして人に親切にするのかと聞かれ、親切にすると自分が気持ちいいとか、ありがとうと言われると嬉しいなどと答えるようではまだまだだ。それでは葱を一本だけ与えたに過ぎない。

あなたが地獄の炎の湖に落ちたとき、天使はその一本の葱を持って差し出してくれるかもしれない。あなたはその葱につかまって湖から這い出そうとするが、他のものも次々と群がり葱をつかもうとする。そこであなたは本性を現す。あなたはこれは自分の葱だと必死で主張し、他人を蹴落とすのだ。やがて多勢に引っ張られた葱は切れてしまい、あなたは永遠に地獄から抜け出せない。

本当の善意による行いとは、それを行えば行うほど苦しくなるものだ。人を救えば救うほど、もっと救えたはずだと悔やむことになる。自分は一本の葱しか与えることができなかったと悔やむ。真の善意とは人に満足感どころか罪悪感を抱かせる、辛くて悲しいものなのだ。

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