金沢というと伝統的文化のイメージが強いけど、21世紀美術館ができてからは現代アートの街にもなりました。先生は最初、また無駄な金を使ってつまらんもの作りやがってと思ってたんだけど、今となっては完全に先生の負けです。
21世紀美術館の活動は建物の中だけに限りません。まさに今は金沢の街そのものが21世紀美術館なのです(詳しくは上記リンク参照)。
多くのアーティストが参加してますけど、たとえば一例をあげるとトーチカのpikapika in kanazawa 2008なんかが楽しい。
■ PIKAPIKA: pikapika in kanazawa 2008 trailer

先生がサイトにちょっと変わった手術室の写真を載せるようになったのも(電話に出れば顔に見えるとか、目パッチ探検隊とか)、21世紀美術館の精神に相通じるものがあるのではないかと思うようになりました。いや、今日お見せする作品は、まさに現代アートを意識しています。だいたい手術室というところは実に閉鎖的で殺風景で、こんなところで毎日働いていて気が狂わない方がおかしいというものです。
ある日先生は、手術が終わった外科医が術着と手袋を脱ぎ捨てていくバイオハザードマークのゴミ箱に注目しました。なんの愛嬌もないゴミ箱です。でもこんなゴミ箱でも、ちょっとしたアート心で脱ぎ捨て方を工夫していただければ、こんなに楽しくなるのです。

- なんと楽しい作品でしょう! 普段はまじめな整形外科医のAくんも「なんて猟奇的な!」と知的なセリフで喜んでくれました。普通の会話で猟奇的なんて言葉出てこないぜ、さすがAくん! 「ああ今日もたくさんの手術をごり押しした整形外科医どものおかげで、こんな遅い時間だというのに後片付けでまだ帰れないわ…」と嘆いていた看護師さんや清掃係りの方々にも、ちょっとこれ何ー?っと一瞬の笑顔が訪れました。

- ところが先生の芸術作品は、ほんの一瞬の笑いをとっただけで、冷たくゴミ箱の中に押し込まれて捨てられてしまいました。しかし、嬉しいことに、後日その手は我らがキダッチの左手として復活していたのです! いやー、どうもどうもありがとう! 先生は思わずキダッチのニュー左手と握手をかわしました。

- スポッ! 次の瞬間、先生はいとも簡単にキダッチの左手が抜けてしまったことに呆然としました。

- うわぁー! 恐ろしくなった先生は思わずその手を投げてしまいました。

- それからまた何日か経ちました。先生は床に落ちている左手を発見しました。その手掌には、いつの間にか手相が出現していました。もちろん先生が書いたわけではありません。先生以外の誰かが描いたのです。現代アート精神が手術室の中で広がり始めた瞬間です。

- 手の甲を見ると、白い毛まで生えていました。白い毛が生えたその手は、いつの間にかみんかから「茂雄」と呼ばれていました。現代アートの精神がみんなに受け入れられた瞬間でした。
注:念のために言っておきますが、「茂雄」は金沢アートプラットホーム2008への参加作品ではありません。


Comments
かきこまれた手相をみて、韓国では手相の整形までもがはやっている話をおもいだしました。
さて、この手相は、なにを意図した手相なのでしょうか。